はなの病気
はなの病気
アレルゲン(アレルギーの原因物質)を吸収することによって、発作性のくしゃみや鼻水、鼻づまりが生じます。ダニ、ハウスダスト、花粉、カビなどがアレルゲンになりますが、花粉症などアレルゲンが飛散する時期にのみ症状が出現する場合には「季節性」となるのに対して、ダニ・ハウスダストなどを原因とし季節とは無関係に症状がある場合には「通年性」になります。
これらの中から重症度や患者さんの希望により治療法を選択します。
鼻の中には鼻腔と副鼻腔が存在します。風邪をひいた際に、黄色い鼻水や頬・おでこの痛みがある場合には副鼻腔炎(“蓄膿症”)になっている可能性があります。これは副鼻腔に細菌などが繁殖し、膿がたまるものです。慢性化することがあり、放置すると鼻の中にポリープなどができることによって鼻づまりが強くなります。治療はたまった膿の排出を促す薬や抗生物質の投与を行いますが、これで改善しない場合には手術が必要なこともあります。
左右の鼻は鼻中隔という壁で隔てられており、これが大きく曲がっている場合には鼻づまりを生じます。症状が強く日常生活に支障がある場合には、鼻中隔の曲がりを矯正する手術を行います。
出血部位として、左右の鼻を分ける壁(鼻中隔)や、中鼻道と呼ばれる鼻の奥の部位などがあげられます。特に鼻中隔からの出血の頻度は高く、自分の指などで鼻の中を触ることで生じ、また乾燥や血をサラサラにする薬の使用により頻度は上がります。
治療はまずは圧迫することで止血を行いますが、鼻中隔からの出血の場合には出血部位を局所麻酔下に焼却することがあります。