〒615-8036
京都府京都市西京区下津林南大般若町37番地
リペアス下津林3F

075-393-3387
予約専用:050-5526-7018
WEB予約 予防接種

副鼻腔炎

副鼻腔炎|桂川みずた耳鼻咽喉科|京都市西京区桂川街道沿い

副鼻腔炎

sinusitis

副鼻腔炎とは

副鼻腔炎とは

鼻腔の周囲には副鼻腔と呼ばれる空間が複数あります。この空間内で炎症が起きている状態を副鼻腔炎と言います。
この副鼻腔には上顎洞(頬)・前頭洞(額の下)・篩骨洞(両目の間)・蝶形骨洞の4種類があり、それぞれ細い穴で鼻腔に通じています。

主に風邪などが原因で鼻の粘膜に炎症が生じ、それが副鼻腔の粘膜にまで広がり副鼻腔炎が起こります。このような状態を急性副鼻腔炎と呼び、通常は1~2週間程度で治りますが、放置して長引くと慢性副鼻腔炎になってしまう恐れがあります。

急性副鼻腔炎

acute sinusitis

急性副鼻腔炎の原因

多くは風邪などのウイルス感染による急性鼻炎が生じた後に細菌感染がつづいて起こり、鼻の粘膜だけでなく、鼻の周囲の副鼻腔に炎症が生じます。

急性副鼻腔炎の症状

膿の混ざった鼻水や鼻づまりが生じ、炎症を生じている副鼻腔の位置に痛みを生じます(頬や額、両目の間の痛み)。
また鼻水がのどの方へ流れると違和感を生じます。
さらに匂いを感じる部位の周囲に炎症が生じると嗅覚障害も起こります。

副鼻腔炎の診断

視診と画像診断を行います。裸眼や内視鏡で鼻腔内を観察し、副鼻腔から膿がでてきているかを観察します。
またCTなどで各副鼻腔に膿がたまっているかを調べます。

急性副鼻腔炎の治療

多くは細菌感染が原因であるため、抗生剤を使用します。通常、2週間程度服用を続ければ症状は改善しますが、完治せずに慢性化することもあります。鼻洗浄も有効でありおすすめすることがあります。

慢性副鼻腔炎

chronic sinusitis

慢性副鼻腔炎の原因

鼻へのウイルス感染をきっかけとして、細菌感染が副鼻腔に生じ、この炎症により粘膜が腫れることで鼻と副鼻腔の間の細い穴がさらに狭くなります。
このため副鼻腔にたまった膿が排出されなくなることで炎症はさらに強くなり、慢性化します。
粘膜の浮腫が続くと粘膜自体がポリープ状に変性・増大し、さらに副鼻腔と鼻の通路をふさぐことで副鼻腔炎を悪化させます。

また好酸球性副鼻腔炎という特殊な副鼻腔炎では、篩骨洞を中心に炎症が生じ、ポリープが多発します。この好酸球性副鼻腔炎の原因は通常の副鼻腔炎とは異なり、発症に好酸球やリンパ球が関与し、喘息を合併していることが多いのが特徴です。

慢性副鼻腔炎の症状

粘り気のある鼻水や鼻づまりを生じます。
鼻水がのどの方に流れていくと、咳が誘発されることがあります(慢性副鼻腔炎が慢性的な咳の原因になることがあります)。
またポリープが生じると鼻づまりが強くなります。さらに匂いを感じる部位の周囲に炎症やポリープが生じると嗅覚障害も起こります。
好酸球性副鼻腔炎の場合にはポリープが多発するため、鼻づまりや嗅覚障害が強くなる傾向があります。

慢性副鼻腔炎の診断

急性副鼻腔炎と同様に視診と画像診断を行います。裸眼や内視鏡で鼻腔内を観察し、副鼻腔から膿がでてきているかやポリープの有無を観察します。
またCTなどで各副鼻腔に膿がたまっているかを調べます。

慢性副鼻腔炎の治療

マクロライド系の抗生剤を少量ずつ内服します。これにより細菌の増殖を抑えるだけではなく、粘膜の炎症を抑えます。
また副鼻腔にたまった膿の排出を促す薬も使用します。アレルギー性鼻炎の合併がある場合には、アレルギーによる粘膜の浮腫で膿の排出が妨げられるため、抗アレルギー薬も使用します。
3か月程度の投薬で症状が改善しない場合には、内視鏡手術を検討します。この手術では副鼻腔内の膿を除去するとともに鼻と副鼻腔の間の狭くなった通路を拡大し、副鼻腔炎を起こしにくい構造にします。

好酸球性副鼻腔炎の場合は通常の治療では効かないことが多く、ステロイド点鼻薬の使用や手術を検討します。
手術後にポリープが再発した場合には特殊な注射製剤での治療をお勧めすることがあります。