閉塞性睡眠時無呼吸症候群の症状
夜間のいびきや日中の眠気、疲労感、集中力低下などがあります。小児では夜尿症や多動の要因になるともいわれています。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時に無呼吸をきたすものには、①通常いびきが存在し無呼吸中に呼吸しようとする動作を伴う閉塞性睡眠時無呼吸と、②無呼吸にも関わらず呼吸しようとする動作を伴わない中枢性睡眠時無呼吸があります。
また閉塞性睡眠時無呼吸があり、日中の眠気などの症状や高血圧・糖尿病・心不全などの併存疾患がある場合を閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)と呼びます。
睡眠時無呼吸症候群がある方には、正常な方に比べて、心筋梗塞が3倍、脳卒中が4倍、交通事故が7倍多く生じているといわれております。
さらに重度の睡眠時無呼吸症候群の場合、寿命が短くなることが報告されており、7、8年後には心筋梗塞や脳卒中により2~3割の方が亡くなっているとも報告されています。
このため睡眠時無呼吸がある場合には治療が必要です。
夜間のいびきや日中の眠気、疲労感、集中力低下などがあります。小児では夜尿症や多動の要因になるともいわれています。
視診や内視鏡検査を行い、鼻やのどに腫瘍や炎症などの原因がないかを調べます。
小児では口蓋扁桃(“扁桃腺”)肥大やアデノイド肥大が原因のことが多いため、これらの大きさを確認します。
睡眠時無呼吸の確定診断には、睡眠時のからだの中の酸素濃度などを測定する必要があります。まずは自宅にて行う簡易検査を行います。
これで診断が難しいようであれば、連携施設に入院して精密検査(睡眠ポリグラフ検査)を行います。
肥満は睡眠時無呼吸を悪化させるため、肥満がある場合には体重減少をお勧めします。
睡眠時無呼吸が重症の方にはCPAPという鼻から圧をかけて空気を送り込む装置の使用をお勧めします。保険適応の治療です。
中等症~軽症の方には、のどの空間を広げる効果のあるマウスピースを歯科で作成してもらい、これを使用します。