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扁桃炎・扁桃肥大

扁桃炎・扁桃肥大|桂川みずた耳鼻咽喉科|京都市西京区桂川街道沿い

扁桃炎・扁桃肥大

tonsils

急性扁桃炎

原因と症状

扁桃炎・扁桃肥大

のどの奥の両側に存在する口蓋扁桃に炎症をきたす状態を“扁桃炎”と呼ぶことが多く、細菌やウイルスにより引き起こされます。特に細菌性の急性扁桃炎は風邪(ウイルス性咽頭炎)に引き続いて起こることが多く、その原因となる菌は溶血性連鎖球菌(溶連菌)や黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などです。
39度以上の発熱や強い咽頭痛をきたし、症状が強い場合には食べたり飲んだりすることも困難になります。また炎症が強いと口蓋扁桃の周囲に膿がたまることがあり(扁桃周囲膿瘍)、その場合には口を開けることができなくなります。

治療

細菌性の扁桃炎に対しては抗生剤による治療が必要です。飲み薬の抗生剤で効果がない場合には点滴での抗生剤投与が必要な場合があり、特に症状が強い場合には抗生剤点滴を頻回に行うため入院が必要なこともあります。
また扁桃の周囲に膿がたまっている場合(扁桃周囲膿瘍)には、膿を排出させるため針で穿刺したり切開を行うことがあります。

反復性扁桃炎・慢性扁桃炎

一度扁桃炎が生じた場合に扁桃炎を繰り返すようになることがあり、多い場合は1か月毎に扁桃炎をきたします。
この場合炎症の原因となっている口蓋扁桃の手術切除を提案します。1年に4回以上の扁桃炎をきたす場合手術が望ましいという意見もありますが、手術を行う明確な基準はなく、患者さんの希望や社会的な条件も考慮します。
また扁桃の慢性的な炎症が原因で、皮膚の病気(掌蹠膿疱症など)や腎臓の病気(IgA腎症など)を引き起こすことがあります。その場合にも扁桃の手術切除を検討します。

扁桃肥大・アデノイド増殖症

外部からウイルスなどの微生物の侵入を防ぐために、のどにはリンパ組織が発達しています。このリンパ組織には口蓋扁桃や咽頭扁桃(アデノイド)、耳管扁桃、舌根扁桃の4つがあります。
小児において、特に口蓋扁桃と咽頭扁桃(アデノイド)は成長とともに大きくなり、6~8歳ころに最大となります。
その後は顔面の発達もあり、他の咽頭との比較した見かけ上は縮小していきます(アデノイドは成人では多くの場合消失しています)。

口蓋扁桃やアデノイドが大きい場合(扁桃肥大・アデノイド増殖症)、夜間のいびきが強くなり、睡眠時無呼吸をきたすことがあります。
無呼吸が強い場合には成長や発育に障害を引き起こすため、手術により口蓋扁桃やアデノイドを切除することをお勧めします。