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声帯ポリープ・声帯結節・ポリープ様声帯

声帯ポリープ・声帯結節・ポリープ様声帯|桂川みずた耳鼻咽喉科|京都市西京区桂川街道沿い

声帯ポリープ・声帯結節・ポリープ様声帯

vocal polyp

声帯ポリープとは

声帯ポリープとは

声帯ポリープは声帯内の微小な血管からの出血をきっかけに、血腫(“血豆”)や浮腫(むくみ)が形成されることにより生じるとされています。
これは声帯に物理的な損傷が生じやすい状況で発生しやすく、風邪や声の使い過ぎ(長時間の大きな声での歌や会話など)、喫煙、咳などが原因になります。

声帯結節とは

声帯結節は多くの場合声帯の中央に対称性に生じる“たこ”のような病変であり、患者さんの9割以上が女性です。
原因は慢性的な声の使い過ぎであり、学校の先生や保育士さん、美容師さんなど大声を多く使用する職業の方に多いです。また大声で遊ぶことの多い小学生男児にも生じやすいです。

ポリープ様声帯とは

ポリープ様声帯は声帯全体がむくんで水ぶくれのようになった病変であり、多くの場合喫煙が原因となります。
病変が大きい場合には呼吸の通り道が狭くなり、呼吸困難感をきたす場合もあります。

声帯ポリープ・声帯結節・ポリープ様声帯の診断と治療

喉頭内視鏡検査で声帯を観察することにより診断します。
声帯ポリープについては、以前は多くの場合手術を第一に考えましたが、性状によっては(特に透明なポリープの場合)自然縮小することが多いことが報告されています(Garrett et al. 2014 Laryngoscope)。
このため声帯ポリープと診断した際にはまずは自然縮小するかを観察します。自然縮小がない場合には手術をお勧めします。

声帯結節は慢性的な声の使い過ぎが原因であるため、その発声に関する習慣を是正したり、発声方法を改善させることで、病変が縮小・消失することを目指します。
ただし病変ができてから長期間経過している場合には発声方法などを改善させても病変が変化しない場合があり、その場合には手術による結節の切除を検討します。
また小児に生じた声帯結節は思春期前後で自然に軽快することが多く、また手術をしても再発することが多いため、手術をお勧めすることはほとんどありません。

ポリープ様声帯に対する治療は手術が第一となりますが、喫煙が原因で発生するため禁煙ができないと手術後に病変が再発する可能性が高くなります。このためまずは禁煙をお勧めし、そのうえで希望があれば手術を提案します。