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アレルギー性鼻炎(花粉症)

アレルギー性鼻炎(花粉症)|桂川みずた耳鼻咽喉科|京都市西京区桂川街道沿い

アレルギー性鼻炎(花粉症)

allergic rhinitis

アレルギー性鼻炎(花粉症)とは

アレルギー性鼻炎(花粉症)とは

アレルギー性鼻炎とは、鼻の中に入った異物を排除しようとする反応が過剰に起こり、発作性のくしゃみや鼻水、鼻づまりが生じる状態です。
かぜの際にも同じような症状が見られますが、かぜの原因がウイルスであるのに対し、アレルギー性鼻炎の原因はダニ、ハウスダスト、花粉、カビなどです。
花粉症などアレルゲン(アレルギーの原因物質)が飛散する時期にのみ症状が出現する場合には「季節性」となるのに対して、ダニ・ハウスダストなどを原因とし季節とは無関係に症状がある場合には「通年性」(1年中)になります。
2019年のデータでは日本人の49%がアレルギー性鼻炎をきたしていると報告されています(鼻アレルギー診療ガイドライン2020)。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の原因

アレルゲン(アレルギーの原因物質)として最も多いのは花粉であり、その場合「花粉症」と一般的に呼ばれています。
特に多いのがスギ花粉症(2月~4月)であり、その他にヒノキ花粉症(3月~4月)、イネ科花粉症、ブタクサ花粉症(8月~10月)などがあります。
またハウスダストやダニなどが原因となる場合には、通年性に(1年中)症状に悩まされることがあります。
日本人(2019年)において花粉症、スギ花粉症、通年性アレルギー性鼻炎を有する割合はそれぞれ43%、39%、25%であったと報告されています(鼻アレルギー診療ガイドライン2020)。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状

主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。その他に目のかゆみや異物感を生じることがあり、またのどの違和感(イガイガ感)がでることもあります。さらに顔面や耳の中の皮膚にかゆみを感じる場合もあります。
季節性アレルギー性鼻炎の場合は、特定の季節に症状が生じますが、通年性アレルギー性鼻炎の場合は一年を通じて症状が見られ、特に朝や夜に症状が出やすい傾向が見られます。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の診断

問診で症状とともに、症状が出現する時期や生活環境(ペットの有無など)を確認します。
また鼻の中を観察し、鼻の粘膜の色調や形態、鼻水の性状を確認します。
アレルギー性鼻炎が疑われ、ご希望がある場合には、ハウスダストやスギ花粉などに対するアレルギーの有無を調べるため血液検査を行います。

アレルギー性鼻炎(花粉症)の治療法

治療は大きく下記の4つに分けられます。
これらの中から重症度や患者さんの希望により治療法を選択します。

原因となる物質からの回避

ハウスダストやダニなどが原因の場合には部屋の清掃などで原因物質を除去または減少させることが重要です。
またスギなどの花粉症の場合には花粉が飛散している時期の外出時にマスクやメガネを着用したり、外出後に鼻洗浄やうがい、洗眼を行うことで症状を軽減させることが可能です。

アレルギー反応を抑える薬物療法(内服薬、点鼻薬)

最も一般的な治療法であり、アレルギー反応を軽くさせる薬を、飲み薬や点鼻薬として投与します。
また目のかゆみが強い場合には点眼薬(目薬)も投与します。

免疫療法

継続的にアレルギーの原因物質(アレルゲン)を少量投与することで症状を緩和する治療法です。
現在スギとダニに対する舌下投与薬(舌下免疫療法)があり、スギ花粉症、ダニアレルギーの方が対象となります。治療期間は3~5年と長くなりますが、アレルギー薬を飲む必要がなくなったり、症状を軽減させることが期待できます。
一方で、2~3割の方では効果が乏しいとも報告されており、効果の限界について十分ご理解いただく必要があります。

5歳以上のお子さんから舌下免疫療法を行うことができます。またダニアレルギーに対する舌下免疫療法はいつでも開始できますが、スギ花粉症に対するものはスギ花粉の飛散期には開始できないため、6月から12月に開始します。

手術療法

アレルギー性鼻炎に関与する粘膜をレーザーなどで焼却することで、アレルギー性鼻炎の症状を改善します。
外来にて行うことが可能であり、15分程度の麻酔ののち20分程度のレーザー治療を行います。
またアレルギー反応に関与する神経を切断することでアレルギー反応を軽減させる手術もあります。
当院では行っていないため、ご希望の方には連携施設に紹介させていただきます。