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鼻づまり(鼻閉)

鼻づまり(鼻閉)|桂川みずた耳鼻咽喉科|京都市西京区桂川街道沿い

鼻づまり(鼻閉)

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鼻づまり(鼻閉)とその検査

鼻づまり(鼻閉)とその検査

鼻づまりは鼻(鼻腔)や副鼻腔、鼻中隔(左右の鼻を分ける隔壁)に生じる様々な異常が原因になっていることが多く、それ以外に鼻の奥に位置する上咽頭の異常でも生じます。
このためまずは鼻の中を直接観察し、鼻腔や鼻中隔の異常の有無を調べます。
副鼻腔からの膿の排出や上咽頭の異常の有無を調べるため、内視鏡で観察したり、CT撮影をお勧めする場合があります。

鼻づまりの原因

鼻づまりを引き起こす疾患として、主に下記のものがあげられます。

アレルギー性鼻炎

日本人の49%がアレルギー性鼻炎をきたしていると報告されており、鼻づまりの原因の多くを占めます。

詳しくはアレルギー性鼻炎のページをご覧ください

副鼻腔炎(鼻ポリープ)

急性副鼻腔炎で膿の混ざった鼻水が多く出たり、鼻の粘膜が腫れると鼻づまりを生じます。
また副鼻腔炎が慢性化し、鼻の中にポリープ(“鼻茸”と呼ばれます)を生じた際には強い鼻づまりを感じる場合があります。

詳しくは副鼻腔炎のページをご覧ください。

鼻中隔弯曲症・肥厚性鼻炎

鼻中隔とは鼻を左右に分けている壁のことであり、軟骨と薄い骨でつくられています。
この鼻中隔は誰でもある程度は曲がっていますが、この弯曲が強い場合や弯曲が軽度でも形状によっては鼻づまりの原因となることがあります。
このように鼻中隔の弯曲が原因で鼻づまりをきたしている状態を鼻中隔弯曲症と呼びます。この弯曲を改善するためには手術が必要です。

また鼻腔内の正常粘膜の一つである下鼻甲介は様々な要因で慢性的に腫れることがあり、これも鼻づまりを引き起こします。この状態を肥厚性鼻炎と呼びます。
鼻中隔弯曲症の手術を行う際にこの腫れた下鼻甲介を小さくする手術を同時に行うことがあります。

アデノイド増殖症

外部からの微生物の侵入を防ぐためにリンパ組織の一つであるアデノイドという組織が鼻の奥の上咽頭に存在します。このアデノイドは成長とともに大きくなり、6~8歳ころに最大となります。
このアデノイドの大きさが著しい場合、鼻からのどへの空気の流れを妨げ鼻づまりを引き起こすことがあります。
このアデノイドは思春期以降に急速に縮小し成人では多くの場合消失するため、アデノイドが鼻づまりの原因となるのは小児に限ります。

薬物性鼻炎

市販の点鼻薬には成分として、アレルギー反応を抑えるステロイドや抗ヒスタミン薬が含まれるほかに、血管を収縮させ鼻づまりを改善させる成分が含まれます。
この血管を収縮させる効果のある点鼻薬は、鼻の粘膜を収縮させることにより短時間で鼻づまりを改善させる効果があり、患者さんは効果をすぐに実感できます。
しかしながら、連日続けて使用すると、逆に鼻の粘膜の腫れが強くなり鼻づまりの症状が悪化します。このような状態を薬物性鼻炎と呼びます。
この場合、「点鼻薬の使用量・使用回数を増やす→さらに鼻の粘膜の腫れが悪化→点鼻薬の使用量をさらに増やす」といった悪循環に陥ってしまうことがあります。

薬物性鼻炎が疑われる場合には、まず血管収縮作用のある点鼻薬の中止をお勧めします。
この点鼻薬中止でのみ鼻づまりが改善することも多いですが、もともと点鼻薬を使用する原因となった疾患の治療も行っていきます。

その他に稀ですが腫瘍が鼻づまりの原因となることがあり、鼻閉がある場合には一度耳鼻咽喉科で原因を調べることをお勧めします。